日弁連法廷弁護技術研修を修了しました。

2018年8月8日~10日,東京・霞が関にある日本弁護士連合会の弁護士会館で開催された刑事法廷弁護技術研修に参加しました。

本研修は,市民の方が職業裁判官と一緒になって裁判員として参加する裁判員裁判を念頭にしたものです。刑事裁判の手続きや審理の内容は,専門用語が飛び交い,法律の専門家ではない市民の方々には何をやっているのか全く分からない状況でした。

そこで,市民の方が裁判員に参加して,見て,聞いて,分かる裁判を目指して実施されているのが本研修です。

本研修では,冒頭陳述,主尋問,反対尋問,最終弁論という弁護人が刑事裁判の中で行う各手続きについて,どのようにすれば市民の方にも分かりやすいようにできるか,模擬裁判記録を利用して実演をして,直後に刑事弁護のトップランナーである講師陣から講評をもらうという,極めて実践的なものです。

本研修では,弁護人としての立ち振る舞い,話し方,話すスピード,目線,発言の一言に至るまでチェックをされ厳しい指摘を受けます。

三日間を通じて実演を行い,できていない点について指摘を受けるのはとても辛いものではありますが,自分では気づくことができない点を多く気づくことができました。

刑事事件では,ご家族の方に情状証人として出廷いただいたり,被告人質問といってご本人に質問をする手続きがあります。本研修で学んだ尋問技術はまさにこのような場面で役立てることができます。

また,本研修で学ぶことできた尋問技術は,刑事事件だけでなく,一般の民事事件にも役立てることができ,依頼者の皆様の利益に貢献できるものと思います。