出張授業を通じて考えたこと

 先日、滋賀県守山市内の中学3年生の生徒さんを対象に、労働に関する出張授業をしてきました。

 契約であるとか、労働契約、労働条件という聞き慣れない話に対して、皆さん熱心に講義を受講されていました。

 ある生徒さんからの質問で、「労働者を守る法律がたくさんあるのに、残業代の問題とかなくならないのはなぜか。」というものがありました。とても鋭い質問です。法律が機能していれば、労働問題は生じないはずです。なぜ機能していないかと言えば、使用者>労働者という構図になっている会社が多く、労働者を守る法律が軽視されているからです。

 アダム・スミスは『国富論』において、重商主義の発想を否定しています。冨の根源は労働にありとする「重人主義」を国富論の拠って立つ基盤としています。商品の価値、その生産の投下された人間の労働の質と量によって決まります。現代において再考される考え方ではないでしょうか。

弁護士 和合佐登恵

車いす利用者の視点

先日、仕事先に向かうため歩いていると、車いすに乗った男性が、横断歩道のかなり前で止まっており、信号が変わったら横断歩道を渡るのを手伝ってほしいということでした。手伝いながらお話を聞くと、歩道から横断歩道にかけて、意識しないと分からない傾斜があります。車いす利用車からすると、この傾斜は急であって 、よってスピードが出てしまい、横断歩道に飛び出しかねないという不安があるようでした。そして、歩道をつくるにおいて、段差がなければ解決と思って欲しくない、こういう傾斜だって危険である。きっと車いす利用者の視点をもたずにつくったのだろうとおっしゃっていました。
バリアフリー化するのであれば、まさにそれを利用する方の意見、視点が大事です。これを忘れてバリアフリーをしていると言うのは単なるおごりになりかねません。

弁護士 和合佐登恵

自由法曹団滋賀支部 8月集会

弁護士 和合佐登恵

8月29日、自由法曹団滋賀支部にて8月集会が開催されました。

滋賀支部では、弁護士だけでなく、各事務所の事務局も参加し、とても華やかな集会になりました。

講演には、遠方大分から岡村正淳先生にお越しいただき臼杵市風成漁業権裁判の講演をしていただきました。

各弁護士の活動に触れることができ、勉強になる一日でした。

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